2012年6月1日金曜日

日本人の脳の働き方のソフトウェアの仕組み 日本人の国民病「全般性不安障害」 ひとりぼっちは嫌なのに、なぜか、ひとりぼっちの道を歩いている私です


■相談の事例

「ひとりぼっちは嫌なのに、なぜか、ひとりぼっちの道を歩いている私です」
(前田裕美子。高2。女子。京都市山科区)
(注・人物は仮名です。特定の人物とは無関係です。また、特定の地域、団体、職業とも無関係です)

■相談の内容

 私は、高2の女子です。正しくは、高2だった女子です。高校を辞めたからです。親も、学校の先生も、友だちも辞めるなと説得しましたが、聞く耳をもたなくて、どうしても辞めると言い張り、辞めました。

 だから、今の私には何の悩みもありません。こんなに平和で、こんなにも心の安らぐ日々を送っているのは、初めてです。毎日、好きな時に起きて、好きな時に寝ているので何のストレスもありません。こういう人生を送っているのは私だけじゃないので、何の罪悪感もありません。

 私のゆいいつの悩みは、友だちができないことです。学校に行っている時は、友だちができないので、人と話すのがニガテ、ということで辛い思いをしていました。何を言えばいいのかが分からないので、心の中で焦るばかりでした。何も話せないから、小学校、中学校の頃、ずっと「人から嫌われていた」のです。こんな性格はイヤ!!とずっと思っていました。
 このままでは生きていく自信がない、と思っていました。もうひとりぼっちは嫌、何もかも嫌、友だちをいっぱいつくりたいのにと思って、とうとう学校にも行けなくなったのです。


減量医師、フィッシャーズ、インディアナ

 高校に行ってから少しずつ、登校拒否を起こしていました。
 高2の9月になって学校を辞めました。今は、バイトもせず、一日中、家にいます。
 だから、生活が不規則になっています。

 バイトくらいしたいけど、こんな性格だとやっていけるのか不安で、気が重くなるのでやる気が起きません。

 日曜日は家を出ます。タレントの追っかけをやっているからです。今のところ、家族とは仲がいいです。

●ポルソナーレの「指示性のカウンセリング」とは、こういうものです

 「全般性不安障害」とは、脳の中の「大脳辺縁系」にある「線状体」という中枢神経が「不安」の記憶をつねに右脳に「思い浮べさせる」という病気です。大脳辺縁系は、ふつうの動物ももっている脳の構成部位の一つです。
 その感情や、生の欲求をつくり出したり、コントロールする中枢神経が集まっているところです。

 なぜ、人によって、この大脳辺縁系の生の感情や欲求を生み出す中枢神経からたえざる不安のイメージを「右脳」に思い浮べさせるのでしょうか。その脳の働き方のメカニズムはこうです。

 目は、顔の正面にあります。耳も顔についています。「あたりまえではないか」と思われるでしょう。
 ところが、脳のハードウェアのメカニズムから見ると、必ずしも「あたりまえ」ではありません。
 目も耳も、「脳神経の一部」だからです。目も、耳も、「脳」を働かせるための「ソフトウェア」としての仕組みを内包しています。


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 左目は、「右脳」につながっている、右目は、「左脳」につながっている、というようにです。
 目と耳は、同じ神経経路を用いて働いています。だから、左耳は「右脳」、右耳は「左脳」という交叉支配のメカニズムは同じです。このようなメカニズムの原理を正しく分かるには、「自律神経」の特質を正しく理解できなければ何も分かりません。人間の身体は、「ひとりでに、勝手に、自然に」働いていることに注目しましょう。
 なぜ、こういうことが起こるのか?と誰も考えたことはありません。それは「恒常性」(ホメオスタシス)という生命活動としておこなわれているのです。自律神経は細胞がつくっていて、その細胞の中の遺伝子が恒常性(ホメオスタシス)という機能をせっせとつくり出しています。ちょう ど、空腹になったら「食欲」を感知させることと同じです。

 自律神経は、副交感神経と交感神経の二つが相互性をもって働くことは、誰でもよく知っています。しかし、今までの自律神経の働きは、首から下の身体についての説明だけでした。自律神経の働き方は、首から下も、首から上も同じです。しかし首から上の自律神経は、脳の働きを恒常性(ホメオスタシス)として動かします。脳の働きとは、そのいちばんの働くメカニズムとは何でしょうか?それは、「記憶すること」と「記憶を思い出すこと」の二つです。自律神経は、この「記憶」と「思い出し」のために働くのです。人間は、この「記憶」と「思い出し」がつねに不完全なために病気にもなるし、犯罪も起こすのです。


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 なぜ、病気になるのか?というと、「記憶」と「思い出し」は、何のために恒常性(ホメオスタシス)が機能するのか?を理解するとよく分かります。それは、「行動するために」、です。この「行動」は、個体としての人間の身体や脳自体の「快感」のために起こります。快感とは、食事を摂って満足、食事を「安定して摂れているので安心」といったことに代表されるように、「得することが得られる」「楽しいことが得られる」ことの二つのことをいいます。これは「行動すること」の原理的な本質です。人間は、この「〜だから満足」と「〜であるので安心」の二つが実現すれば、どういう生活の仕方でも、それ自体には何の不満ももちません。いろんな地域、いろんな時代と社会でこの二つの満足を、今の人間と同じように� ��りかえして実現してきています。「行動の本質」は変わらない、ということです。

 このことは、「行動すること」が「過去」「現在」「未来」のうち、「現在」と「未来」にも正しく適用されていれば「二つの満足」は「現在」も「未来」も、「過去」と同じように得られることを意味しています。
 二つの自律神経は、相互性をもつとそのように働きます。


 脳の働きは、首から下に働くように、「胃を動かすだけ」「呼吸を動かすだけ」というようにはシンプルに、つまり機械のようには動きません。「胃」の場合も、「何を食べたか?」「何を食べないか?」によって自律神経の働き方が変わるように、脳は、もっと顕著に働き方がアンバランスになります。
 それは、「何を記憶しているのか」「何が記憶されていないのか?」によって「行動」が変わることでもお分りでしょう。
 脳の「記憶のソース・モニタリング」が「現実」に短期記憶しか表象しない場合、ケーススタディのような「全般性不安障害」のような「未来」を喪失した「行動」に変化するのです。

 ポルソナーレのカウンセリング・ゼミは、このような「脳のソフトウェアのメカニズム」をくわしく、具体的に実証的にレクチュアしつづけています。

 自分の「行動」には「未来があるのか?」を正しく知りたい方はポルソナーレの新サイトのこちらをごらんください。

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